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学研 牧の台教室

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2022-07-09 (Sat)  22:26

途中式を書かない子たち

算数・数学で,途中式を書かない(書けない)子たちが増えています。
なぜだろう??

書かない理由は,恐らく面倒くさいから。
ですが,計算ミスの原因のほとんどは,途中式をきちんと書かないことにあります。
私から言わせれば,間違えて何度もやり直すほうがよっぽど面倒くさいと思うのですが・・・。
その都度
「途中式を書きなさーい!」
「できもしないのに途中式を省略するのは100万年早い!」

と言うのですが,書くのはそのときだけで,すぐに書くのをやめるんですよね。

下の写真は,先日の教室で中1生に指導したものです。
細かく書けばこれだけの途中式を書かなければなりません。
慣れないうちは,きちんとすべての式を書くことを勧めます。

DSC_2390.jpg

数学が得意な人は暗算でできるんでしょ?と思われがちですが,そんなことはありません。
数学が得意な人ほど,途中式はきちんと書きます。
それは,「書かないと間違える(かもしれない)ことが予測できるから」です。
そのうえで徐々に「この式は省略しても100%大丈夫(間違えない)」と自分で分かってくれば,1~2行は省略します。
上の写真の問題でいうと,私なら2行目と4行目を省略するでしょうか。
暗算でなんて,ミスをするのがイヤだから絶対にしません。

しつこいですが,途中式を書かないのは,「自分が間違えることを予測できないから」です。
つまり,そういう子はまだまだ数学を理解できていません!
そういう子ほど,きちんと書きましょうと言いたいです。

ちなみに,もちろん私の言葉を素直に受け入れて,きちんと書く子もいますよ。
そういう子はすぐに伸びます。
やはり指導を受けるうえで,「素直さ」というのは大切ですね。
なにも,「すべてにおいて従順であれ」というのではありません。
まずは人の言葉をいったん受け入れて,できるようになれば自分流のやり方でやればいいと思うのです。




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最終更新日 : 2022-07-10

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