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2019-05-16 (Thu)  07:41

定期テストを全廃した東京の中学校?!

東京のとある公立中学校の校長が,自校で中間・期末テストを全廃したそうです。
その理由は,「生徒たちが一夜漬けで勉強するなど,目的を達成するための手段として適切ではないと感じたから」だそうです。
この先生にとって,「目的」とは「テストで良い点をとる」ということのようです。

私は,この記事を読んでいて違和感を覚えたので,私自身の考え方を記しておこうと思います。

私は,中学校における定期テストの目的は
高校受験に向けて,学習習慣をつけたり,計画を立てて勉強することの練習
日々習ってきたことの復習の時間を設ける
ことだと思っています。
もちろん,きちんとできた子には「良い点をとる」という結果はついてくるでしょう。

部活や友人との関わりに多忙な中学生にとって,3年間同じペースで学習し続けろというのは,無茶な話です。
また,1年生のときから,3年後の受験に向けて,きちんと計画を立てて勉強できる子もいないでしょう。
そんな中,定期テストという「節目」があることで,「その2週間前からきちんと計画を立て,その目標に向けて勉強する」という練習ができます。
そして,その期間があることで,習ってきたことの復習ができ,学習内容の定着に結びつくのです。

そもそも,学校側が定期テストモードに入るのが「1週間前」というのが短いと私は感じていて,当教室では「2週間前」から学習計画を立て,それに基づいて勉強します。
ちなみに,実力テスト前も同様に「テスト勉強」をきちんとします。
特に,「実力テストは実力で受ける!」なんて言っている中学生は多いのですが,実力テストはそれまでの学習範囲をすべて網羅しますので,それに向けて勉強することは,とても大切な復習になります。
本格的な受験勉強に入る前に,総復習を4~5回(実力テストの回数)繰り返していることは,とても強みになります。

普段の授業をきちんと受ける,また出された課題にしっかり取り組み提出するのは大前提として,
テスト前の2週間頑張る!というのは,そんなに大変なことではありませんね。
むしろ,それ以外の期間は,部活動等に楽しみながら取り組み,しっかり体力をつけ,身心ともに成長してほしいと思います。
そのような学習習慣を1・2年生でしっかり身につけていれば,受験勉強を本格的に始めるのは,部活を引退した3年の夏休みからで十分だと私は思っています。
受験に向けては,半年という長いスパンになりますが,これまでと同様,きちんと計画を立て学習を進めていけばよいのです。

校長が言うように「一夜漬け」でテスト勉強する子がいるのだとしたら,保護者も巻き込んで,まずは「テスト勉強の仕方と意味」から教えるべきだと思います。

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最終更新日 : 2019-05-16

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